2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

箱舟が出る港 第三章 一節 カタストロフィの日傘 十一

一面コバルトブルーの海、珊瑚礁が美しいとは感じた。 二度目の訪れである。 戦艦ミリオンダラーの艦橋にジム.スタンフォードは佇んでいた。 イミテーションゴールドという物の、原子の姿を見た感じがした。 正直な場所である、随分と変わってしまった事を知…

箱舟が出る港 第三章 一節 カタストロフィの日傘 十

大木から 跳躍した 格闘家の体は 電光石火の如く 化け物の体に迫った。 所謂空手道の真髄、 鮮やかな三角飛びである。 それよりも早く上からの鋭い足の攻撃が、 まるでトンネルへ入る 新幹線のような音と風を纏いながら、 頬に摩擦傷をたたきつけた。 辛うじ…