2007-07-07から1日間の記事一覧

箱舟が出る港 第七章 二節 激動の波頭 六

どこからともなく流れる、ユーミンの歌が耳にはいると、繋いだ手がいっそう 強められた。 少年も少女も、新宿の雑踏の中にいる事を忘れ、草原の中で青い香りに包まれ たように、清楚な酔いが周っている。 かい人二十面相事件、豊田商事事件、日航ジャンボ機…