2008-01-05から1日間の記事一覧

箱舟が出る港 第二劇 四章 分岐嶺

―――おおきなのっぽの古時計・・・ 平成18年秋。 金木犀の花咲く秋、少女の歌う歌が聞こえた。 とても小さい少女だった。 ・・・「ろじい」さんの時計。 そう続けている。 ろじい、さん? ろじい・・・。 いったい誰、何者を指すのか? 少女ゆえ、回らない口の…