2008-12-04から1日間の記事一覧

箱舟が出る港  第三劇 二章 月世界の戦慄

「で、おめおめと帰って来たわけだ・・・?」 剣幕たるや怒涛の如く、その鶴のような喉からの非難を覚悟したが、 案に相違し、柔らかな表情と声であった。 「・・・その・・・常央教授陣は市島に心酔してまして・・・隙がなく ・・・はぁ・・・私の力不足でご…