三、四年前だろうか。 結構収入が良く、親が資産家の新婚夫婦のマンションへ遊びに行った時、大きな古い柱時計が掛かっていた。 元は純白だったはずの、今は鼠色に汚れた文字盤に、十二個のギリシャ数字が放射状に並び、おおげさな形の長い針が、夜七時十五…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。