愚かな将軍 二

作戦に投入された将兵は約6000人。戦死400人、餓死および戦病死1500人。部隊壊滅2500名を【ころした】。
機を見た殺人者は『北方撤退路視察』という名目でより後方に下がる。軍用機に乗り、酒を積み、居酒屋、の女も積んだといわれる。


あだ名は【鬼畜牟田口】という。揶揄した歌が存在する。【牟田口閣下のお好きなものは、一に勲章、二に女、三に新聞ジャーナリスト】部下を思いやる指揮官ではない事が大衆に広まる。かといって恐怖政治で部下を統括したわけでもない。自己中が惨劇を生む。
そして馬鹿者は日本の敗戦が決定的になるとこう話したという。
『責任を取って切腹しようと思うがどうかね?』部下に問う牟田口閣下。
『心底思うならおやりにやればいいでしょう。立場上止めなくてはいけませんが、死ぬと言って死んだ者は居たためしがない。どうぞご自由に』
『・・・・・』
『閣下は復興後の日本を背負わなければいけません。おやめなさい!』を期待したわけじゃないだろう。
単なるポーズに過ぎず、詐欺師・三文役者の称号を追加してもいいだろうな。
なぜならば『日本人には大和魂があるではないか!』だからである。


またこんな基地外めいた話もあるようだ。
劣勢を挽回すべく牟田口は最後の手段に討って出る。
指令部脇にある丘を整地。そこに続く道に鳥居を建てる。そしてその天辺には玉石を敷き詰める。
すると鬼畜はそこに土下座する。祈祷師のような祈りを捧げたのである(爆笑) 
某士官はこう言ってる。『自分達はアメーバ赤痢にかかった。腹が痛くて便所ばかり。夜もろくろく寝られず、
空腹でした。呪文のような声が体にこたえた。初めは、どこの馬鹿だ?早朝から呪文みたいなものを唱えやが
って。そう話していたら、牟田口軍司令官だったという。驚きましたよ。神頼みをはじめたというので、こりゃ、
この作戦はいよいよ おしまいだと」

〜続く〜