プレデターズを観た感想

地球より遥かに優れた科学力を持つ異星から来たマンイーターが、
強力な重火器を持つコマンド部隊と戦う、第一作目からのファンである。
この時の主演は今や州知事様のシュワちゃん、アーノルドシュワルツネッガー。
一作目続いてロスアンゼルスで暴れた二作目のプレデター
核爆弾に匹敵するほど非常に強くFBIの特殊作戦も手に負えない、
たった一匹で地球を壊滅させる凶暴さと力があったものだ。
で、三作目のエイリアンVSプレデターは、ピラミッドの謎
に触れ発想の見事さを感じたものだが、
全体的にB級映画になり下がった感慨が深い。
エイリアンという確立されたシリーズ物、同様にプレデダーを戦わせる発想に少々幻滅した。
新作の四作目はまたまたB級の上塗りである感想はいがめない。


プレデターが作った異星の狩場に、地球を代表する凶悪な殺人者ばかりが、七名拉致される。
軍人 マフィアのボス 殺し屋、死刑囚などと聞けばリアルで怖いが、果たしてこいつらで戦えるのか?
と思うほど一作目よりなんとも弱弱しい戦士達なのである。
なぜか虚弱でインテリの象徴、医者なども登場するではないか。
演じる俳優もさほど筋肉隆々ではない。
戦場のピアニストの主演男優などもっての他、優しき外見イメージが脳裏にあり実に頼りなく思えた。
武器も一作目より貧弱である、重火器のうち印象深い無痛銃だけは引き継いでいるが。
で一、二作目でいとも簡単に武装した地球人を倒した凶悪生物とどう戦いどう始末するのか?
興味はそこにあった。
だが見事に裏切られた(笑)


地球人に合わせてか、プレデターの皆さんが弱いのである(笑)
人間に合わせた戦い方などをしたりもする。
例えば日系人俳優がヤクザ役で登場する。彼の武器はなんと日本刀(笑)であった。
どうにもボケたのかこのプレデターは同じ土俵に上り、日本刀を手にしてこのヤクザに立ち向かう。
チャンバラ宜しく下手な剣道を見ているようで思わず笑ってしまった。
なんとヤクザが見事にもあの強い強いプレデターを切断し勝利を収める。
おまけに手榴弾攻撃で木っ端微塵になった間抜けなマンイーターもいる。
まあ恒星間航行が可能になった時代に、火器・弾丸で立ち向かうエイリアン2(シリーズ最低)と同様、
突っ込み所満載のシリーズ最低の作品と思った。


この映画は人間VSプレデターの殺し合いという観点で見ては幻滅する。
より強力な武器とか肉体を期待してはいけない。戦闘シーンもそうだ、もうひとつ煮え切らないものが残るはず。
人は一生の間に何度かの裏切りを経験する。
生か死かの断崖絶壁の中での裏切りはそうそう経験しないだろうが、
この映画では実にどす黒い人間の裏切りが描かれている。
最初?マークがついた冒頭の医者が重要な手ががりになるのは
終盤まで読めず、謎解きの意味ではまあ部分的に満喫したとは言えるが。

製作者側の意図は多分狩人のプレデターを通して、
人間の残虐さを訴えたかたったのかも知れないな。


爆発的戦闘シーンを満喫したい人にはちょっとお勧めできませんが。