S女史の風景
今週のお題甘酸っぱい思い出
コツッ、コツッとフロアを歩くたびにビクビクする俺たち若かった男子社員。
<鬼ババが来たっ、喋りをやめよう!>
近寄りがたい雰囲気で、表情をいつも崩さない。
<怖い・・・>
出席せざろう得ない酒宴の二次会に、誰かが説得し、カラオケに
連れて来た。
<○○次長歌って下さいよ>
腫れ物にさわるような声で社員が督促していた。
<歌なんて・・・私・・・>
キャラメルボックスのようなカラオケハウス。
無造作で平凡な口紅の色がベリーペールオーキッドピンクに見え
たり、する。
マイクを持つ手が少し震えていたのを覚えている。
<・・・なごり雪で・・・いいかな?>
眼 鏡 の 奥 の 瞳 が は に か む
リアルの辛さを吐き出すかのように、ライトに照らされた影が
揺れていたのを、覚えて、いる。
恋心じゃなかったけれど・・・
ありがたくないあだ名をつけられた女史の恥じらいを見た。
笑顔を少し散りばめて、
静かに歌っていた女史の姿を思い出すと・・・・
なぜか甘酸っぱく、切なくなるんだよね・・・
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上手い!・・・男の子も欲しかったなぁ・・・
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今日くらいは明るくやりな。○二歳の誕生日おめでとう・・・
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教えてもらった歌だ。冬の日が・・・ないね。
一時間の距離だけど・・・こっちは二度目の雪が降った、いや降っている。
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ビッグコミックで長々と連載が続く漫画「浮浪雲」。長年買っていたけど、興味はこれとゴルゴ13だけになり、立ち読みを決めている。本書は傑作10選を収録。人情と教訓に満ちたストーリーがいい。ただし、選者は小沢一郎。巻頭インタビューがある。幕末の品川宿で暮らす主人公に二十年来憧れて来たとか。「あのくらい達観できりゃいいんだが」とか言っている。主人公浮浪雲は金と権力など眼中にない。貴様が吐く言葉ではない。浮浪雲は仙人である。いい話なのだが・・・・カバーを取って読むといいかも。
ジョージ秋山は選者を間違えたな。