国民栄誉賞。
ウィキにもあるが、
【国民栄誉賞には、政権浮揚が目的、贈られる側の賞ではなく、
贈る側の(政治家のための)賞だ、政治利用はいかがなものか】と批判があるようだ。
確かにおかしい。歴代の受賞者を見て、考える。
王 貞治さんに贈られるなら、
長島茂雄さんには、なぜ・・・?とか。
手塚治虫さんには贈られなかった点である。
手塚さんが日本、
いや、世界の漫画家たちに与えた影響は、
失礼だが、長谷川町子さんなどの比ではないだろう。
歴史を紐解けば、
手塚さんの死去は昭和天皇の崩御と重なって、いる。
世の中国民栄誉賞どころではなかったのかも知れない。
けれども本当に評価するのなら、
死去後、何年か後でも良かったのだ。
一番受賞者が多かったのは、
大勲位、中曽根康弘が総理の時代だ。
その時代などよく覚えていないが、
乱発気味の感じが拭えない。
大勲位様の人気取りだったのかもしれない。
そうだとしたら、バカな話だ。
所詮役人様がくれる賞などは、その程度のものなんだろう。
で、私は漫画好きである。
この方だけに差し上げたい、と思った作家がふたりいる。
どちらも故人だが。
谷岡ヤスジさん、赤塚不二夫さんである。
理由。
谷岡さん→絵は下手である、
けど、誰かが言った"偉大なる様式美"に賛成。
だいたいバター犬とかエントツとかムジドリとか
ぺタシ他のキャラは常人では産み出せない。
漫画とは読みやすいように丁寧に書くものと思っていたが、
何か違う空間と迫力に圧倒される。
赤塚さん→絵は綺麗である。
これも谷岡さんと同様、イヤミ、バカボンのパパ、など
破壊的なキャラを作るに天才であり、
今だ復刻版が何冊も出ている。
世代を超え読み継がれている作家なのである。
そして唯一の理由。
ふたりの作家には今だ亜流が生まれていない点だ。
真似しようにも、出来ない。
こういう人は二度と漫画界に現れないと思われる。
ふたりとも出版界レベルでは何かの賞は貰っているだろうが、
国民レベルで無冠は哀しい。
しかし賞を貰ってもだ。
谷岡さんは天国で、
それを牛のキンタマにぶら下げてしまうだろうし、
赤塚さんにいたっては、
イヤミに金の出っ歯をつけるかも知れないな。