2011-04-11 不精者の目覚め 毎日決まって五時に起きる 明るくなって来る今頃 二年前から庭の掃除を始めている 家の誰かが 俺が出かけた後に 肩をもたれていたのかも知れない ひとりの時もあっただろうし ふたりの時もあったかも知れない そのたびにこの花は成長して来たのだと思う 家の者たちは密かに暖かいものを捧げていたのかも知れない 自らの仕事を理由に何もしなかった俺だけれど こういった花が咲くならば より喜んで掃除をしよう ろくに花の名も知らない貧しかった心だな