こころ  同質 異質 こころ

うさまのビンラディンが射殺された。
アルカイダは復讐すると声高に宣言す。



テロ集団を擁護する気持ちは毛頭ないが。



戦争には人間同士が持っている同質性が
具体的になって現れていると
改めて思う。



同質、それには喜びとか悲しみの問題が、ある。
例えば人が死ねば悲しむ。
嬉しいことがあれば喜ぶ。
一般的にいえば人間の心の働きようなんてものは
洋の東西を問わず同じとおもわれ・・・
しかし果たして絶対に同じなのか
と少ない脳みそでさらに考えたりも、する。



極端にいえばアメリカとアルカイダが戦っている。
死者の多少は一方の国民の喜びなのかもしれないけど、
一方のテロ集団にとっては悲しみなのだろう。
肉親を失って悲しむ人が
同時にわが特殊部隊が上げた戦果、
わがテロリストがあげた戦果に喜ぶ。



読んだ本の中にこんな一節がある。





世界がまだ若く五世紀ほど前のころには


人生の出来事は


今よりもっとくっきりした形を見せていた。


哀しみと喜びの間の、幸と不幸の間の隔たりは、


私達の場合より大きかったようだ。


全て人の体験には


喜び悲しむ子供の心に今なお伺える。


あの直接性、絶対性がまだ失われていなかった




ヨハン・ホイジンガ著 中世の秋から
                               〜






これは喜びや悲しみという
誰でも同じであるはずの心の動きも、
このように、
時代によって変化するものといっているようだ。
所変わればより違っても仕方がない、
と、いうところなのだろうか。



ならば一方通行でなくって
世界と日本を見る時、
同質性の一方で、異質性も認識しておく必要があるな。



しかし、こころ、はやっかいな代物だ・・・・




水の岸辺 青い草
影を映す黄砂の中のさざ波に果てたのは
のっこみも終わりの 鯉一匹
誰にも知られない殺意
テロルの原点とはこんなものなんだろうか■


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