別離なり

姪の卒業


今日の読売新聞朝刊一面の記事には・・・
ガラにもなく涙してしまいました。


【ママへ生きているといいね、お元気ですか】


書き起こしをしたいが、割愛しよう。

ああダメだ、笑顔と入学準備の雑誌が、目に染みる。
できるならば・・・この俺が・・・
と、無責任にも涙する。





ええ・・・春ですね。
今小雨が舞ってます。



春は出会いと別れの季節ですね。
新規採用はしない、移動もない。
同じ場で同じ仕事をすることになる。
哀しいことに私には別れだけが、ある。



ふたりとも行っちまう。
ひとりは東京の大学へ、もうひとりは地元だが中学へ。
ふたりともこの家で育ったようなもんだから、
自分の子のように支えてきましたよ。
甥、姪。
これから家になかなか来ない来れないと思うと、
寂しさが募るばかりですねえ。
今年ばかりは、春なんてのはいらん罠。



乏しい小遣いの中から
姪には記念にと通学用自転車を買ってあげました。
センチメンタル・ジャーニー
微妙に濡れたほほ、
今しがた振り出した雨のせいではございません。



ああ思い出せば早かったなぁ・・・
新作のゲームを買ってあげたり、
釣りに連れてってやったり、
三人で野球をしたり、食事をしたり、
たまに癇癪をおこし怒鳴りつけたり・・・
共働き、多忙なパパママに代わり、
比較的暇だった自分が、親代わりになっていた
と自負している。
おかげで家から小遣い貰わずすんだはずw



さっき開いたアルバムに
おめでとうを言うしかねえわなぁ。
いつまでも叔父さんの友達でいるわけにいかんしな・・・


「もう、行くから」


こと・・・こと・・・こと・・・
正体不明だった跫音が聞こえていた。


ふたりを
支えていたつもりが、


逆に支えられていたんだ


と初めて気がついたのである。


そして音は・・・子供時代が終わる跫音だった。


ふたりとも行っちまって


生きることが下手な、俺だけがしゃがみこんで、いる。




★★★★★★★★★★★★★★★★



私は帽子の似合う人に、弱い。

誰かに守ってもらいたいと。

娘、姪、どうかいつまでも・・・

俺の線路はそんなに長くない、と思われるこの頃

今のうちに頼れるうちに頼ってくださいな。

私はふたりにとっても、

さほど弱くはない、帽子であります。



★★★★★★★★★★★★★★★★
先祖伝来の日本刀大小、及び弓あり
手にすれば歴史あり
いつぞやに抜刀する











【抜刀隊の歌】

〜前を望めば剣なり 右も左りも皆剣〜