古代史跡で

セイタカアワダチソウが揺れていた。

腕にした時計は一分以上遅れている。
面倒なので直さないだけ。
グリニッジの時計と腕にした汚れたものに
そうそう差があるはずがないと。
古代に生きた人々と今生きている人間にそうそう差はない。
なんだか自分は
年齢以上に相当長い間生きているような気がした。

神様から見れば
なあんも変わってやしない。
地球生誕の日からまったく変わっちゃいない。
そして将来も変わるはずない。

風があった。
風自体が飛来したわけではない。
心が浮遊して飛んでいるだけ。