物の怪

murasameqtaro2015-02-14

本日は建国記念日の朝みた夢を元にして
違った話を書いてみようと思う。



ああこれは良かったとおもう夢はすくに霧散し、
記憶から消えていく。
一分前まで覚えてはいたが、だんだん断片化して、やがて忘れ去る。
それに対して明け方見た夢は妙に生々しく、
自分の場合は結構な時間の中に忘れずにいることが多い。



さて夢の話。
野球観戦という話になった。
大掛かりな観戦になりなんだか同窓会の様相を見せている。
けれども同学年だけでなく
下級生もいるようで、見たことのない人もいた。
自分の側に男でO、女性でiとaが居る、はっきり解った。
リュックサックの中にスマホを入れてきたはずだが・・・
と自分が探してる。
まだ集合場所に来ていないヤツラに電話しようとしているようだ。



すると見知らぬ男が三人ほどきて
「今日はあの人たちこれなくなったそうだよ」
と言っている。見知らぬ者なのに「ああそうかい」と返答して、
ヤツラひとつ下のあのクラスだったなとか、納得している。
日ハムの大谷が見たいので
もう面倒だからと自転車を漕ぎ出した自分。
誰も続かないので、こらどうした
と振り返るとoとiが布団をひいて寝ている。
と、刹那自分も布団をひきIの横で昼寝を決めることになったらしい。
さっきの三人の男は風呂に入りながら酒なんて飲んでる。
誰かが双眼鏡あるか?
球場を見るんでと言っていたような気がするが、
リュックはiとの間にありはするが中身をみようとはしなかった。
すると誰かが体を寄せてきたが、皆目誰だかわからない。
知っている人物で女だとは認識するも、
眠いのであっちへいけ、と怒る。
黒い影の集団が移動してる。
ああ全員集まったな、いよいよ観戦だ。


明るい影がシールを持ってきた。
妖怪ウォッチシールじゃないか?、
というところではっと目が覚めた。


晨朝のころの時間でした。


つまらなく意味不明だが生暖かい夢。
質感がありはっきり出てきた登場人物に、その日は会いたいと思った。
電話すれば会って酒を飲むことは実に容易だ。
三年以上会ってない。
不条理でなんの脈絡もない夢だけれど、多分同窓会に起因している。
それは三年以上出席していないけれども、
傷がこんな形で現れたものとおもわれる。




同窓会恋愛とかが少なからず流行っているらしい。
同窓会、クラス会。私は結構な常連だったけれど三年以上前に
これらの類に出席することは一切やめた。
期待がウイルスのように蔓延するパンドラの箱だからです。
これから十年先、二十年先、出るつもりは毛頭ない。
ただし高校の同窓会に限ってのこと。
大学など全国に散らばり、
中学も都内を中心に散ってしまったが、
高校時代のひとびとが一番地元近くに残っている。
高校時代という時間は
記憶の中でいつまでも美しく後々まで残る思い出だろう。



もう一度。


もし美しい思い出に浸りたく、古き友と邂逅したいと思ったなら、
何かを獲得したいと思ったら、
それなりの覚悟を多少決めたほうがいいかも知れない。
それは危険な香りを纏うパンドラの箱だからだ。



淡い期待を秘めておシャレをキメ行くあの頃の少年、少女。
その時代半端な夢で終わったことがあり
続きを夢見ようと試みると
怪我することも多々としてあるものだ。
過去のものほど高価なものはない。
何かを期待するなら、失う何かもまたありと構えた方がいい。
相手は恐るべき狐や狸に変身しているかも知れないのだ。


古き他人は自分とおんなじ八月の中に居たという証拠を
新しい畳に靴のまま上がりこんで
遠い四季を墨絵のような雲をこじあけ見ようとした。




くだらない物の怪に、
熱きものを捧げたことを振り返ると、泣けてきた。





ひとりひとりが思う事や結果は違うけれども、
建設的な要因はあまりないとおもう。



妙齢になった場合の再会などは美しくもなんともない。
幻滅の光に刺される事が多いものだ。
輝くのは過去のみ、
すがりたいと時を遡ろうとすることは危険だ。
かつて輝いていたもの。
正体をはっきりと捕獲した頃には、何かが音をたてて壊れるはず。
最悪今一番大切なもののひとつも失うこともありえる。
現実界における自分の大切な何かが
相対的に消滅してしまうかも知れない。


あまり変化のない日々を攻撃せよと、
縷々と霧の奥からやってきたパンドラの箱
実際経験しているから話せることです。
開けるな、今のままが一番いい、過去など追うな、すがるな、
期待など持つな、未来を構築せよと。


ひとつの罪を負ってしまった・・・。


あれから三日。
夢はまだ覚えているが、熱は冷めた。


暮れから冬休みを利用して三ヶ月ぶりに娘が帰省した。
おんぶおんぶと甘えていた娘も高校生になり、
離れ離れの日々が続いた。
今は日々変化がある、副業も持ったし、何よりも娘との距離が近くなった。
変なものがとりつく隙などない。



夢の中で出てきた妖怪ウオッチシールは
娘が車のダッシュボードに貼ったもの。


お父さん行っちゃダメだよ、と。


夢の中からの忠告でもあったようだ。




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
あいつら馬鹿だなw・・・俺をちっとも知らなかった
中学時の友人たちの中、この歌を歌ってみた
ああ馬鹿なのは高校時代の連中だ 
あんな学校行くべきじゃなかったと