新米

murasameqtaro2010-10-06

条理の里である故郷は実に水質がいい。
例えば米である。
粘りがあって、
米粒が輝いている。
縁あって米どころの秋田、
そう秋田こまちという
有名ブランドを食べる機会が
何度もあった。
また同様に稲庭うどんもそう。
しかしだ・・・地元贔屓抜きにして
一番美味い米、
それは筑波北条米と思う。
というか厳密には筑波山麓の田園風景から産出される
筑波神郡米、が正式な名称であろうか。
宮家の献上米にもなり、地域の誇りだったという。



秋田ではないけれど、
前勤務先で
宮城蔵王、白石など宮城県出身の同僚もいたころ、
東北の米と茨城の米の味の比較を聞いてみた。
するとやはり茨城米のほうがうまいね、と異語同音に言う。
正月とかに帰省するたび頼まれて産出農家から買わせて
もらったが、数に限界があった。
どうにも東京の一流所の料亭、寿司屋などと契約しているようで、
自宅で食べるもの以外在庫が少ないという。
実家はかつて米屋だったがためか、
近隣の農家からこの貴重な米を貰っている。
まぁ精米機にかけなきゃいけないけど、
やはりスーパーとか直産物店で販売しているものと
微妙に違い、美味い。
美味しいながら、ビールを主食としている俺(笑)


またうどん。
これは大好物です。
秋田ふるさと村には沢山の稲庭うどんの店とか、
販売所があるけど、少しうどんが薄く、個人的には
筑波うどんの方が美味いと感じた。
この筑波うどんも全国展開してないので、
さほど名は通っていないが、条理の水を内包し、
味にはいいものがある。


筑波山から流れる花崗岩から流れ出る水の良質。
砂目の土壌が窒素分を抑え、米の食味を高めている。
山麓に切り込んだ地形の谷津田は、美味とされる。
就中、この筑波米の人気は高い。


農業関係の激しい変化は農家戸数の減少や兼業化を齎した。
しかし地元の農業は衰退の一途ではない。

なぜなら地域の住民は皆ここの米の美味さを知っている。


先日新米を貰った。
ビールは飲みたいけれど今日は我慢しようと思う。


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