不
気がつけばあたり一面
「不」
の字で一杯だ ふう・・・
不測の中東、
不気味な北朝鮮、
不調の国連安保、
不明瞭な政府、
不真面目なテレビ、
不潔な病院、不親切なバンク、
電車内での不快なケータイ、
不倫・・・え〜と、これはうらやましいか?(^q^)あうあうあ
わかんね
まったくもってこれだけ「不」なるものに囲まれると、人間誰もがストレスを感じるのではないか?たまりにたまったストレスから身を守るには、神経も脳みそも空っぽにしちまうのがいいかも。
―――もしかしたら大馬鹿になればいいのかも知れない
まぁちよっと角度をずらして考えてみると、
人間様はストレスが実は大好きなのかも知れないと思ったりして。
文明が進めば進むほど間違いなくストレスは溜まる。
そういうことが解っているのに、便利になった、速くなった、手軽になったという。
目先の取るに足りない利のために物質文明の開発をやめようとしない。今よりモノの乏しかった時代、心は豊かだった。
その心の豊かさを懐かしがっている人も多いと思うのだけれど、「走りをやめろ!」と号令をかける指導者がこの国にはひとりもいない。
―――なんででしょう?
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/06/07
- メディア: 文庫
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激しくも雄大な自然を舞台に、入植した和人たちと、迫害されていったアイヌの人々の悲しい歴史あり。
そして両者の間で苦悶した男の姿を描く力作である。
明治初年、北方開拓という名のもとに、北海道の僻地に送り込まれた禄を失った武士たち。淡路島からやってきた稲田の家臣団の中に宗方家があった。
その最初の夏。
幼い三郎、志郎の兄弟は、アイヌの少年と親しくなる。
それが短き繁栄の後でまたたく間に没落していった彼らの運命の始まりだった。重層的に描かれた一族の歴史。
日本から失われたものを浮き彫りにしている。
映画化を切に望みたい。