オリジナル短編小説 魔扉の獅子 一

「お前ら逃げろ、兄さんが戦っているうちに!」
ドアは厚い。書棚も押さえてはいる。
けどもうすぐ破られる。


長男の剛は作業用靴に履き替えた。
武器になるものはこの部屋にない。
ドンドンとドアを押してくる。押すたびにメリという思い音が
五人の兄弟の嗚咽に拍車をかけた。


どうしてこんなことに・・・


剛には考える余裕がまだあった。
空手三段、身長は185センチ、体重85キロという巨漢である。
あるいは倒せるかも知れない・・・の思いもあった。
安全靴は昨日支給された新しいものだった。
つま先に鉛が入っている。
フォークリフトに轢かれても潰れない。1トンの重さに耐えられる。
その咆哮に生身では勝てるわけがない事を剛は知っていた。
七歳の末の妹がすがりついている。


異変が起こったのは一時間前であった。
異様な声を聞いた。
18歳の妹と父方の祖母が窓を開けた。
食われていた。
一匹の巨大な影が丸々と太った牛のはらわたを引きずり出していた。



ガツガツガツ・・・ぺチャ・・・グチャ・・・ペッ・・・


鮮血が窓まで飛び散り二人は慌てて窓を閉めた。
「駐在所に電話だよっ、はよせんか!」
祖母の宏美が次男を振り返った。
声が震えている。
家を出て高場に移ればアンテナは立つ。
しかしこの家の中では通じない。
携帯はろくに機能しない僻地の盆地の一軒家。



ォォォォォォォォォォ・・・

低く重い咆哮が聞こえた。



続く〜全12回〜予定

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
12回予定。最後までの絵は描けてますが・・・・
また飽きて途中でやめなきゃいいんですがねw
不定期連載です。 なんとか完結します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

来週土曜は娘の学校の学園祭か。

行きたい気持ちは山ほど、直ぐにでも飛んで・・・
けれどもこちらはどうしても動けない。
新幹線使って片道六時間半の行程。
なんでも私は車の運転が得意らしくて
飛ばせば直ぐこれるだろうという愚の骨頂。
冗談ではない。
あんな山の中の片側一車線の高速など飛ばせるものか。
いらいらもつのり何回も走る道路ではない。


車だと七時間以上かかります。
往復15時間の運転をいとも簡単に話すかw


相手の立場考えず。
自己中心主義は全く変わっておらず、ちっとも分かっていない。
あれでは社会で通用はしない。
免許あっても運転が出来ないという珍しい人物であった。


学園祭行きたかったな。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




先日の台風26号により
離れの家屋のテレビアンテナが飛びました。
テレビは殆ど観てませんので、
直すつもりはありません。
観たくもない韓国ドラマなど放送していた。
加え偏向報道の多いNHK
いずれ受信料は払わないことにいたします。


そして27号が近づいてます。











現在風はなく、霖雨のような感じです。

伊豆大島で亡くなられた方には
心よりお悔やみ申し上げます。