車体の下のガマガエル

たまに正当な日記wを書いてみようかと(笑)



日本昔話。
病気の殿様がいた。
どんな医者やまじない師を連れてきても一向に直らない。
原因不明の病気であった。
男はある時天狗の話声を聞いた。
天狗いわく
医者などに診せても駄目だと笑っている。
原因は殿様の庭にある石の下に居るヒキガエルだという。
男は殿様のところへ行き、「石をどかして、
カエルを放逐すれば直ります」
そう進言した。
ものの見事に殿様の病気は直った、との話があった。



さて二台のポンコツ車を、昨日引き取ってもらった。
一台はホンダオデッセイ。
車検もなく乗らなくなって五年以上。
ろくな思い出のない車であり、燃費の悪さもあいまって、
庭にぶん投げておいた。
近頃、より邪魔になったので、
オークションで売っ払ってしまおうと画策したが買い手なし。
そりゃそうだ、あんなポンコツ、甘かったwww
まあただで引き取ってくれる業者があったのでお任せした。
只かよwああ、ただかよ・・・
一円の価値もないが、レッカー車を手配して・・・
解体屋にとっては金になるんでしょうな。
まあおかげで開いたスペースに違うものを置ける、
機会利益を得たと納得し、よしとしました。



もう一台。
これは軽です。
三年前の夏ごろ。
ここにも書いたが実に情けなく頭にきた事があり、
酔っ払って運転し自宅門に自爆、全身軽度の打撲www
あっ、これはオマワリさんにゃ、内緒ですがね。
その後これも庭に放置。
またまたその後庭の草を草刈機で刈ったのだが、
石がキンとはじけて、後ろの窓を直撃粉砕。
三年以上ほおっておいた。
どうも縁のよくないのが寄ってきて同乗すると、
ろくな結果にならないようだ。
ま、いい。墓場に葬ってくれた。



さて軽をレッカー車で持ち上げたら、
でっかいニホンヒキガエルが出てきた。
車の下に棲家を得ていたようだ。
この界隈ではさほど珍しくない通称、四六のガマであり、
近所の草叢を探せば居るわけで、
筑波山名物であるそれは少年のころから見ております。
けど、あっ・・・と小さな戦慄を覚えました。


釣りを趣味とする私はカエルなどどんな大きさでも
そして種類でも呆れるほど見てきて、何の戦慄も覚えません。
何しろ蛇でも尻尾つかんで振り回し、林に放り投げたのは
昨年の夏w


しかし庭を這うヒキガエルにはびっくりしましたね。
時たま自販機に張り付いている青ガエルがいますが、
あれは可愛いもの。
真っ黒く白いまだらがあるカエルが、淡水でなく、
庭を徘徊している姿に不気味さを見たのです。
カエル=川や池などに棲むのが常識ではない、
知ってはいたがデカクてしかも車の下。
まあ驚いたというのが正直であります。


悪さしていたなこの野郎・・・
ガマガエルを食っている美食家がいればあげたのですが、
残念ながらこのあたりにそんな奇特な人は心当たりなし。
まあ呑気にピョコピョコと行ってしまいました。



思えばここ数年ろくなことがありませんでした。
父母の病気入院やら私自身の体調不良やら数えたらきりがない。
いいこと、と思えることは皆無に等しかった。
それに風穴をあけてくれたのが娘です。



10年近く一緒に住んだことはない、
まともな会話も出来なかった。
そりゃあ無念でしたよ。忸怩たる思いでした。
その娘とゆっくり話しが出来たのは、今年一月半ば、
母親が一時意識不明になり、
私のところまで駆けつけてくれてから・・・
・・・高校生であります。



以後春休みは勿論、夏は20日間我が家で暮らすことが出来て、
いい夏休みが送れたと思います。



その娘にあてがった別棟。
別棟のすぐ傍にほおっておいたのが大破してガラス窓が破れた、軽。
追い出してくれたのは
日本昔話ではないけれど娘だと思います。
以後両親は弱りがちですが、
入院するまでには至っておりません。



今度は冬休みに来る予定の娘。
このポンコツがあると邪魔だろうと廃棄をキメルた親父。
娘が居なかったらまだ置いておいたに違いない。
そしてタバコもやめられなかったに違いない。



私の咽頭炎も完治しました。