UFO(未確認飛行物体)について ニ 

murasameqtaro2010-10-14

自分が不思議なものを見たのはたった一回。不思議な事を目前で聞いたのも一度だけ。
もう随分前になるが下半身の鍛錬のため某グラウンドを毎日走っていた。
疲れて芝生の上に寝転んで夕暮れの空を見ていた。
すると光る物が偶然に目に入った。
・・・なんだありゃあ。心で呟き光りを凝視する。
動いている。S字型になってゆっくりと、点々と動いている。
くねくねと蛇のように・・・という表現が正しいかも知れない。
それは思い出すも約三分ほど上空を踊り、・・・・やがて消えた。
・・・変なものを観たなあ
人工衛星の位置と、見える時間は知っている。そしてこの付近上空を通る成田と北海道を結ぶ旅客機が飛ぶ時間も。
気球も考えてみた。鳥も考えてみた。星も考えてみた。雲に反射する街の灯り、車のヘッドライトその他。
いずれも当てはまらない。だいたい、くねくねと動きながら、点々と軌道を残す物体などこの世には存在しない。
あれだけは解らないが、おそらくなんらかの自然現象だったと納得させてはいる・・・


そしてまだ祖母が存命だった、もっと前の昭和の夜のこと。
八時頃だったろうか。
突然金属的な音が鳴った。
何か回っているような音だった。
例えば金属性の鳥が苦しみ喘ぎ、キンキン叫びくるくる旋廻するかのような・・・
「何か鳴っているぞ!」祖母の部屋は隣。すでに寝ていた。
両親は出かけていた。
じっくり聞いていたがどうもおかしい。で嫌な予感がしたので躊躇していたが、音が止んだのを見計らい外に出てみた。
すると玄関の開ける音が聞こえたとみえて、向かい側の奥さんが少し遅れて出てきた。
そこにはなにも無かった・・・
「今の音・・・聞きました?」
「聞いたどころじゃないのよ、今ね、その路地を小さいものが走っていって・・・」
「犬か猫じゃないんですかね?」
「・・・違います・・・なんかちいさい人・・・こびとのようなものが一瞬・・・」
「こびと・・・?」
すると東の方角で今度はまさに犬が何かを追うように、ワンワンと激しい咆哮を発していた。
翌日。
近所の人たちはその話題で持ちきりだった。
閑静な田舎なので聞いた人は多い。が気に止めなかった人が殆どだった。また怖くて出られなかったという人もいた。
自分の家の前の道路。そこから向かい側の家の路地を走ったのは何者か?
あれだけは今でも理解出来ない、真実の出来事である。


〜続く〜