名前をなくした女神

murasameqtaro2011-11-20

上、一番左の人。
だいたい口の形がいかん、すかん。
いかりや長介さん的口なら「オス」と気合を入れてくれて頼もしいんですが、この方のものは、悪役に実に適している。
そううまくは絶対に展開しまいな・・・
名前をなくした女神、をまとめてネットで鑑賞した感想。


このドラマは6月に終わったとかで古い話題だ。
テレビの番組表もまともに見ない自分にとって、今どんな番組が放送されているのか、全く知らないし、観る気持ちも色あせて数年になる。
なぜ?
みんなバラエティに見えて実に内容が薄く同じ、ばかばかしくて観るに値しない。
ちっとも面白くない漫才師や一発屋の芸人が幅を利かせ、目新しい企画がない事、これがどんどん俺をテレビから遠ざけた。
本日はちょっと暇に空かして、無料なんで観た次第。






ママ友は難しい仲だという。
多分そうだろう。集合体の中で、仲間意識は薄いはずだ。
なぜなら幼稚園などは普通二年間の付き合いで終わるわけだ、ここで親友など見つける事は困難であろうし、当人同士も子供のことだけが全てであり、そのつもりはなく、表面上の付き合いでしかないだろう。
ここにお受験競争などが絡むと、実際あった所謂”音羽事件”の例をとるまでもなく、友達どころか、一方が殺人者になってしまうと思われる嫉妬も、渦巻くことが想像し易い。


底意地が悪い女だなぁ、こいつは・・・と観ていた進藤 真央(倉科カナ=知らん)一番若いママだけあり、馬鹿っぽく、それも仕方がないのかと笑っていたが、殴ってやりたい場面が何度もあったwまぁそれだけの演技派なんだろうな。

本宮 レイナ(木村佳乃さん)は家庭内の葛藤によりつい魔が刺し、幼稚園の結城先生と(萩原聖人さん)短い時間海辺でデート?をする。
それを偶然見た真央は、レイナの子供の服などを盗んだ分際にも関わらず、園内バザーの場で沢山のママたちに、写メを送ってしまう(多分フリーアドレスを使ったはず)
ここでレイナの旦那の行動に注視していたが、なぜか妻に殆ど何も聞かない。
フツウ「どうなってんだ、こら?」と問い詰めることだろ?
またバスの中で痴漢行為疑惑ありの、ちひろの旦那。
謎は最終話に出てくる。


で、してやったりとほくそ笑む真央。
そう、他人の不幸を蜜とする典型的な意地悪女なのだ。


ところが上には上に、もっと

おっかないのが、いたのである。



絶対こいつは何かやるぞ。
当初感じていたことが当たった。
口が右上にめくれている沢田 利華子(りょう)である。
―――私は他のママ友と違うから、何でも言ってくれていいわよ
と、したり顔で、主人公の秋山 侑子(杏=知らん)に優しくする。
侑子もそれを信じて、二家族でバーべQに行ったりもする家族付き合いだ。
職を無くした杏に経理らしきパートを依頼して、彼女の家計も助けたりしたり、最初はいい面が出ていた。
が突然牙を向く、いや、口裂け女の如く唇をひんむく。
氷の唇。
何かを飲み込むような鬼気迫る目つきを伴ってとくるからおっかねえ。
侑子の才能の嫉妬した彼女は、とんでもない行動に出る。
このドラマの中で一番の悪女は、やはりこいつであった。
最後は侑子に謝る利華子。本当か、本心からか?心の底からすまなかった、と真摯に謝罪したのか?と懸念を抱かせるのは、やはりひと癖もふた癖もありそうな利華子の右上がりのひねくれた、でっかい唇である。


このりょうさん、善玉役は後ないだろうな、多分意地悪な役が続くと思われw
まぁ、リアルでもドラマを地で行く女とは、思いたくないけどねw




女同士の世界は陰湿で


コールタールのようにどろどろしたものがある。


(リアルで何度か見ている)



職場で働く男にはあまり見られない光景。
子供の手を引いて幼稚園へと、あるいは送迎バスへと、歩く姿は実に美しいものだ。












例え口が曲がっていていても、目つきが鋭くとも、ブスであろうと意地悪であろうが、この構図には、関係ない。
子供のためにという姿勢が美しく醸し出ていて、誰しもが実に魅力的だ。

女性が一番美しい時代とは、

このあたりだろう、

そうしみじみ、感じた。

また女が持つ恨みや嫉妬は、

男と比べようもないおどろおどろしたものだってことも再認識。

そして夫婦とはお互い信頼しあい理解し合い、ともに成長してい

くものだ・・・ということもだな。

結構面白い連続ドラマではあった。



ちなみに五人のママたちの中で、一番好みなのが安野 ちひろ尾野真千子さん)リアルでも良妻賢母型と思われる。
・・・余談でしたw






そうそう・・・
ふたつだけ解らなかった事。
痴漢疑惑は無実。
銀行内で相性の悪い女子行員に陥れられた、ちひろの旦那。気に食わない先生に痴漢疑惑をかけて首にしてやろうと相談してた女子高校生に怒りの一撃を食わせたわけだ。が、これは筋が少し弱いな。
旦那⇒無実だが名古屋へ左遷される。左遷というか首になるのは
むしろ女子行員ではなかろうか、これはね。



もうひとつ。
レイナと先生の密会を押さえられた写メに、なぜレイナの旦那は詳しく問わなかったのか、怒らなかったのか、と。
最終話にこんな会話があった。


―――あの・・・どうして何も聞かないの?

―――えっ?なんだよ?

―――結城先生とのこと・・・・・

―――おまえがそんなことできるわけないだろう。くそまじめで、まっすぐすぎるくらいまっすぐで、からまわりするぐらい一生懸命な女房を、疑うも何もない。


―――わたし、わたし・・・・・



―――仮にほんのちょっと心が動いたことがあったとしたらそれは俺のせいだ
。きっとお互いいつの間にかなくしてしまったものを、家の外に求めてたんだろうな。でも気がついたんだ、なんとかなるだろうよ。






・・・実にいい旦那である・・・




★★★★★★★★★★★★★★★★★★
杏さんは知らんが杏里さんと
杏子姉さんはよく知ってます。
この踊りとハスキーボイスに乾杯したい

★★★★★★★★★★★★★★★★★★
真実とイカサマが手を組む。
そりゃあ大変だぞ!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

星への旅 (新潮文庫)

星への旅 (新潮文庫)

少年たちの無動機なる集団自殺を実に冷静に、
そして即物的に描いて、いる。
詩的美も随所に見られる表題作他。
戦記ものの吉村昭にしては珍しい作品だ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★