寿司をおごろう
所要があり先月中頃、拝島へ行った西武新宿線の中で
乗り合わせた学校の先生だったらしい、三人の年配さんの
声高な教育論?に共感汁。
中でも雄弁な一人が語るに
「○○さんは人間作りが大切と言うけれど、
なぜ人を作らなきゃならんのか?
僕は日本人みんなに俳句や短歌、
詩を作らせることが一番に思う」
多分元、国語の先生だったんでしょうね。
「詩歌を作ることは愛を知ることであって、
オノレに人に、
そして物に愛情を持つことが出来るならば、
それだけで立派な人物なんですよ。
今のままでは、三年、五年後に
詩歌は滅びてしまうのではないか。
つまりだね、そのことは日本人が
永久に日本の魂の灯火を消してしまう
と言うことにならないかね?」
ケータイをいじって耳を傾けていた自分は、
何を大げさな・・・と最初は思いましたがね。
うん、ちょっと考えてみたら、まさしくそうかもな、と。
近頃学校の先生様となると
すぐに日教組の馬鹿者が連想される自分にとって、
清水次郎長の森の石松よろしく、
「おう、寿司でも食ってください」
と名乗りをあげたい衝動に駆られましたが、
よけいな事なんで気持ちを抑えました。
まぁ詩歌だけで日本人の心が浄化され
平和繁栄がもたされるわけではないけれど、
詩歌とは真と善と美への巡礼遍路であることは
これらの元教師、らしき方々と共に
断言したいと思いましたね。
何、お前は詩歌など好きなのか?
ええ・・・いいですよ、小説は長くて読むのが
面倒になり・・・w
読売歌壇はたまによんでます。
まぁ俳人、歌人、詩人の名はあまり知りませんが、
中原中也は好きですね。
特にこの歌・・・
●「在りし日の歌・月夜の浜辺」〜中原中也〜●
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、たもとに入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向ってそれはほうれず
浪に向ってそれはほうれず
僕はそれを、たもとに入れた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
指先にしみ、心にしみた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
●
「僕→中原さん」は
ボタンに対してどんな気持ちなんでしょう?
気持ちを共有しました。
まあこの辺が中原さんに共感の「いいねぇ。まぁ
寿司食いねぇ。おごりだよ」
ですな。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「オリオンよ、愛する人を導け」
「おいみんな、
きちんとシャツとズボンを着ておけ
みっともない格好して、海に浮かんだら、
日本が笑われるぞ!!」
アメリカ駆逐艦より→「オリオンよ、愛する人を導け。
真夏のオリオンが、
見える。帰り路を見失わないように・・・」
なんとも泣けてくるね・・・
玉木宏さんは好きではないけれど、
この映画に限っては感情移入が容易でした。
日米両艦の知力を集めた戦い・・・
玉木さん扮する倉本艦長の冷静な判断と
笑顔・・・
そういえば
茨城の海へもう四ヶ月も行ってない。
嗚呼・・・大洗へ行きたいねえ。
海は辛いことも悲しいことも忘れさせてくれる。
浮上せよ!
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「日本よ、浮上せよ!!」